いぶし瓦の特徴

いぶし瓦は、釉薬をかけずに焼いたあと、空気を遮断した蒸し焼きにすることで作られる瓦です。この工程により、瓦表面に炭素膜が形成され、独特の銀色（いぶし銀）の光沢と風合いが生まれます。

主な特徴

• 美しい光沢と風合い: いぶし瓦は、他の瓦にはない独特な光沢と風合いを持っています。経年変化によって徐々に色合いが深まり、味わい深い表情になっていきます。
• 高い耐久性: いぶし瓦は、表面に炭素膜が形成されているため、耐水性や耐火性に優れています。また、凍害や塩害にも強く、長持ちします。
• 優れた断熱性: いぶし瓦は、内部に空洞があるため、断熱性に優れています。夏は涼しく、冬は暖かい快適な空間を作ることができます。
• 調湿効果: いぶし瓦は、吸湿・放湿性に優れています。そのため、室内を快適な湿度状態に保つことができます。
• 景観に調和: いぶし瓦は、和風建築はもちろん、洋風建築にも調和しやすいです。

その他

• いぶし瓦は、一つ一つ手作業で作られるため、表情や色合いが微妙に異なります。
• 他の瓦に比べて高価な場合が多いです。
• 定期的なメンテナンスが必要です。

いぶし瓦のメリット・デメリット

まとめ

いぶし瓦は、美しい光沢と風合い、高い耐久性、優れた断熱性など、多くの魅力を持つ瓦です。ただし、高価であることや、定期的なメンテナンスが必要であることなどのデメリットもあります。

いぶし瓦を検討する際には、これらの特徴をよく理解した上で、予算やメンテナンスの状況などを考慮することが大切です。