2024.08.25
城陽市の戸建て住宅で外壁塗装のついでに、瓦屋根の漆喰工事を実施した事例を紹介。外壁塗装の際に足場を設置したので屋根の葺き替えも検討していたそうですが、今回は見送ることに。足場は設置のたびに、高額な設置費用が伴います。そのため、リフォーム時には可能であれば足場を利用して、高所の作業…
先日、右京区にお住まいのS様から、S瓦が強風でバタバタ音を立てているというご相談を受けました。S様のお宅は築10年ほどで、高級住宅街に位置する立派な邸宅です。S様は、強風で屋根が壊れるのではないかと心配されていました。
早速、S様のお宅に伺い、調査を行いました。すると、S瓦が数枚、釘留めされていないことが分かりました。S瓦は、通常、専用の釘で屋根に固定します。しかし、S様のお宅では、釘が打たれていない瓦がいくつかありました。
なぜこのようなことが起こったのでしょうか?考えられる原因としては、施工業者のミス、経年劣化による釘の緩みなどが考えられます。
S瓦が釘留めされていない状態は、非常に危険です。強風によって瓦が飛散し、周囲に被害を与える可能性があります。また、雨漏りの原因にもなります。
1. 異常なし!? 原因究明の第一歩
早速、S様のご自宅の屋根に上がり、バタバタという音の原因を探ります。しかし、瓦のずれや割れなど、一見したところでは異常は見当たりません。S瓦は一枚一枚が大きく重量もあるため、強風によってズレや破損が発生しやすい部材です。しかし、今回はそうした目に見える損傷は見られず、原因は依然として謎に包まれたままです。
強風でバタバタ音を立てていたのは、S様邸のS瓦でした。調査の結果、棟瓦には問題がないことが判明しました。しかし、棟瓦は屋根の最も高い部分であり、風雨の影響を受けやすい場所です。棟瓦に問題がないのに、なぜS瓦はバタバタ音を立てていたのでしょうか?
考えられる原因はいくつかあります。
1. 野地板の劣化
S瓦は野地板と呼ばれる木材に釘で固定されています。野地板が劣化して腐食していると、釘が抜けやすくなり、S瓦がバタバタ音を立てる可能性があります。
2. 雨樋の詰まり
雨樋が詰まると、雨水が屋根に溜まり、S瓦に負荷がかかります。この負荷によって、S瓦が釘から浮き上がり、バタバタ音を立てる可能性があります。
3. 強風による瓦のズレ
強風によって、S瓦が本来の位置からズレてしまうことがあります。ズレた瓦は、互いに干渉したり、風を受けてバタバタ音を立てたりする可能性があります。
4. 施工不良
S瓦の施工が不適切な場合、釘がしっかりと固定されておらず、バタバタ音を立てる可能性があります。
屋根上を歩いた際に感じた違和感、その正体は…
屋根に上がった際に、いつもとは違う違和感を感じました。それは、S瓦が歩くと微妙に動く感覚です。
もしやと思い、S瓦を持ち上げてみると、なんと驚くべきことに簡単に持ち上がってしまったのです。通常、S瓦は専用の釘でしっかりと固定されているため、そう簡単に持ち上がるはずはありません。
さらに詳しく調べてみると、なんとS瓦を固定するはずの釘穴に釘が全く入っていませんでした。これは明らかに施工業者の手抜き工事によるものです。
手抜き工事の恐ろしいリスク
S瓦が釘で固定されていない状態は、非常に危険です。強風によって瓦が飛散し、周囲に被害を与える可能性があります。また、雨漏りの原因にもなります。
今回のケースでは、幸いにも被害は発生していませんでしたが、もし強風が吹いていたら、瓦が飛んでいって重大な事故につながっていた可能性もあります。
施工業者選びは慎重に
今回の件からも分かるように、施工業者の選び方は非常に重要です。安さだけで業者を選ぶのではなく、実績や評判などをしっかりと確認することが大切です。
また、工事が完了した後は、必ず屋根の状態を確認し、問題がないことを確認しましょう。
被害の全容:広範囲にわたるS瓦の釘留め漏れ
S瓦が浮いていたのは、なんと1箇所や2箇所ではなく、屋根全体にわたる広範囲でした。調査を進めていくと、信じられないことに、多くのS瓦が釘で固定されていなかったことが判明しました。
これは、施工業者による重大な手抜き工事です。本来であれば、すべてのS瓦を専用の釘でしっかりと固定する必要があります。しかし、今回のケースでは、多くのS瓦が釘留めされずに放置されていたのです。
再施工の提案:S瓦の再利用による費用を抑えた改修
S瓦の釘留め漏れがこのような広範囲に及んでいた場合、すべてのS瓦を新品に交換するのは非常に高額な費用がかかります。そこで、お客様のご負担を軽減するために、以下の改修方法を提案しました。
この改修方法であれば、すべてのS瓦を新品に交換するよりも費用を抑えることができます。また、再利用可能なS瓦を活用することで、環境にも優しい改修となります。
施工業者選びは慎重に
今回の件からも分かるように、施工業者の選び方は非常に重要です。安さだけで業者を選ぶのではなく、実績や評判などをしっかりと確認することが大切です。
また、工事が完了した後は、必ず屋根の状態を確認し、問題がないことを確認しましょう。
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