2024.11.22
京都市左京区で築50年以上経過する住宅を複数所有するオーナーさまから、雨漏りした瓦屋根の現地調査をご依頼いただいた事例記事の続きを紹介していきます。雨漏りが激しくなり、葺き替え工事をご相談いただいた経緯がありました。前回のブログ▼京都市左京区で葺き替え工事予定の瓦屋根を現地調査、…
雨漏りのある瓦屋根を、柔らかな陰影が魅力のアスファルトシングル屋根材「リッジウェイ」に葺き替えします。 今回は、その仕上げ作業である板金工事について詳しく解説します。
板金工事は、屋根の防水性を高め、雨漏りを防ぐために重要な役割を果たします。 リッジウェイの葺き替えでは、主に以下の板金工事が行われます。
1. 棟板金
棟板金は、屋根の頂点部分に取り付ける板金です。雨水の浸入を防ぎ、屋根全体の美観を整えます。
2. ケラバ板金
ケラバ板金は、屋根の両端に取り付ける板金です。風による雨水の吹き込みを防ぎ、屋根の耐久性を高めます。
3. 谷板金
谷板金は、屋根の交差部分に取り付ける板金です。雨水が溜まりやすい箇所を保護し、雨漏りを防ぎます。
4. 雨樋
雨樋は、屋根から雨水を排水するための樋です。雨水の浸入を防ぎ、建物の基礎を保護します。
これらの板金工事は、熟練した職人が丁寧に施工します。 適切な材料選びと施工によって、美しい仕上がりと高い防水性を両立することができます。
こちらは先に仕込んでいました壁際の捨て板金の箇所になります。
捨て板金は、雨水を屋根の軒先からスムーズに排水するために設置する板金です。壁際捨て板金は、壁と屋根の接合部に設置される捨て板金です。
今回の施工では、壁際捨て板金を事前に設置しておきました。これは、リッジウェイの施工後に捨て板金を設置すると、施工が難しくなるためです。
リッジウェイもしっかりと揃えて葺き上げております。
リッジウェイは、軽量で耐久性に優れた金属屋根材です。今回の施工では、リッジウェイを葺き上げて、雨漏りしにくい屋根を実現しました。
リッジウェイは、一枚一枚丁寧に施工していく必要があります。今回の施工では、リッジウェイをしっかりと揃えて葺き上げることで、美しい仕上がりを実現しました。
ここの捨て板金の立ち上げ箇所は上の笠木の垂れの中に入るように施工を行っております
笠木は、屋根の棟部分に設置される板金で、雨水の浸入を防ぐ役割があります。今回の施工では、笠木を捨て板金の立ち上げ箇所より上部に設置することで、雨水の浸入を防ぎました。
また、笠木の垂れを捨て板金の立ち上げ箇所の中に入れるように施工することで、より雨漏りにくい構造になっています。
。隅棟と棟の接合部
写真は、隅棟と棟の接合部です。隅棟は、屋根の交差する部分に設置されている板金で、雨水の浸入を防ぐ役割があります。棟は、屋根の頂点に設置されている板金で、こちらも雨水の浸入を防ぐ役割があります。
三又部
写真は、三又部です。三又部は、屋根の交差する部分に形成される三角形の部位です。この部位は、雨漏りしやすい箇所の一つです。
コーキング処理
板金を施工した後には、必ずコーキング処理を行うようにしております。コーキング処理とは、隙間を埋めて防水性を高める処理です。コーキング材は、時間の経過とともに劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。
雨漏り防止
隅棟、棟、三又部は、雨漏りしやすい箇所です。これらの箇所をしっかりと施工し、コーキング処理を行うことで、雨漏りを防ぐことができます。
。板金を施工した後には必ずコーキング処理を行うようにしております。ここは隅棟部になります。
隅棟部は、屋根の交差する部分に設置されている棟板金と、それを支えるための部材で構成されています。今回の現場は、寄棟形状ではなく、複雑な形状のため、現場加工にて壁に沿って板金取り付けとコーキング処理を行いました。
寄棟形状の場合
一般的な寄棟形状の屋根の場合、剣先板金という部材を使用します。剣先板金は、隅棟部と壁の隙間を塞ぎ、雨水の浸入を防ぐ役割があります。
今回の現場
今回の現場は、寄棟形状ではなく、複雑な形状のため、剣先板金を使用することができませんでした。そこで、現場加工にて壁に沿って板金を取り付け、コーキング処理を行いました。
現場加工
現場加工では、まず、屋根の形状に合わせて板金を加工します。次に、加工した板金を壁に沿って取り付け、コーキング処理を行います。コーキング処理は、板金と壁の隙間を塞ぎ、雨水の浸入を防ぐために必要です。
写真では、別の面の隅棟の様子が写っています。
この物件は、片面がリッジウェイ、もう片面が既存のカラーベストで屋根材が異なっています。そのため、屋根の仕上がり高さが少し異なり、棟板金もそれに合わせて波打っています。
しかし、下地の貫板施工と板金材のビス固定により、飛散の心配はありません。
貫板とは、屋根の下地に設置される木材で、屋根材を支える役割があります。今回の施工では、貫板を新たに設置することで、棟板金しっかりと固定しました。
また、板金材はビスで固定することで、さらに飛散防止対策を強化しています。
以下、今回の施工のポイントです。
これらの対策により、仕上がりの美しさだけでなく、安全性も確保しています。
パラペット部の捨て板金と笠木板金について解説します。
パラペットとは、屋上やバルコニーの周囲に設置されている壁のことです。捨て板金は、パラペットの立ち上がりに設置されている板金で、雨水の浸入を防ぐ役割があります。笠木板金は、パラペットの上部に設置されている板金で、雨水の浸入を防ぐだけでなく、パラペットの天端を保護する役割もあります。
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