2024.11.30
京都市伏見区で経年劣化した瓦屋根の定期メンテナンスで、現地調査におうかがいした事例記事の続きを紹介していきます。結果としてアスファルトシングルを使用した葺き替え工事をご提案する流れとなりました。前回のブログ▼京都市伏見区で軽量の屋根材へ葺き替え工事をご希望のためアスファルトシング…
雨漏り被害で屋根の葺き替えを決意
城陽市にお住まいのK様邸は、築20年を超えた一戸建て住宅。近年、雨漏りが酷くなってきたため、屋根の葺き替えを決意されました。当初は部分補修も検討されましたが、K様のご希望は「屋根を全てやり替えること」でした。
お客様のご希望に合わせた2つの提案
街の屋根やさん京都南店では、K様のご希望に沿って2つの提案を行いました。
1. 既存のカラーベストの上に下地を組み、ガルバリウム鋼板製の立平葺きを張る
メリット:
デメリット:
2. 既存のカラーベストを撤去して下地を張り、ガルバリウム鋼板製の立平葺きを葺く
メリット:
デメリット:
K様のご選択:カラーベスト撤去とガルバリウム鋼板立平葺き
K様は、アスベストを含有するカラーベストが屋根に残ることへの不安から、2. 既存のカラーベストを撤去して下地を張り、ガルバリウム鋼板製の立平葺きを葺くというプランをお選びになりました。
雨樋の構造が原因だった玄関庇の雨漏り
城陽市にお住まいのS様邸の玄関庇は、雨樋が屋根の内側に設置された「内樋仕様」でした。しかし、近年雨漏りが酷くなり、お客様にとって大きな悩みとなっていました。
内樋のデメリットと外樋への変更
内樋は、外観を損なわないというメリットがありますが、詰まりやすい、掃除が大変、雨漏りに気づきにくいというデメリットもあります。S様邸の玄関庇も、内樋が詰まって雨水が溢れ、雨漏りに繋がってしまったと考えられます。
そこで、街の屋根やさん京都南店では、K様邸の玄関庇を「外樋仕様」へと構造変更することを提案しました。外樋は、内樋と比べて詰まりにくく、掃除もしやすく、雨漏りに気づきやすいというメリットがあります。
玄関庇の構造変更工事
まず、既存の内樋を撤去し、下地を造作して軒先を出しました。その後、外樋を設置し、雨水がスムーズに流れるように勾配を調整しました。
雨漏りの痕跡が残る棟板金
城陽市K様邸の屋根葺き替え工事、いよいよ着工です。まずは、屋根の頂部にある棟板金を撤去していきます。
長年風雨にさらされてきた棟板金は、黒くシミだらけになっています。これは、雨水が漏水していたことを示す証拠です。
雨漏りの原因を突き止める
棟板金を外してみると、下地材にも雨染みが広がっていました。さらに詳しく調べてみると、棟板金の継ぎ目部分から雨水が侵入していたことがわかりました。
雨漏りを防ぐための対策
今回の工事では、雨漏りの原因となった棟板金を撤去し、新しいガルバリウム鋼板製の棟板金に葺き替えました。また、継ぎ目部分には防水処理を施し、雨水の侵入を防ぎます。
カラーベストの撤去:地道な作業と中腰の負担
城陽市K様邸の屋根葺き替え工事、カラーベストの撤去作業に入りました。カラーベストは、専用の釘が1枚あたり4本打ち込まれています。これらの釘を1本ずつ、釘抜きや金槌を使って丁寧に抜いていきます。
中腰の体勢で長時間作業を続けるため、体力的にも精神的にも負担が大きい作業です。しかし、丁寧な作業が雨漏り防止に繋がるため、細心の注意を払って進めていきます。
野地板の補強:大雨にも安心な屋根へ
カラーベスト撤去完了後、次は野地板の上に角材木をビス留めしていきます。この角材木は、立平の下地をかさ増しし、谷板金の許容排水量をアップさせる役割を果たします。
これにより、大雨でも壁に囲まれたような屋根でも雨漏りの心配がなくなります。
ブリキは経年劣化により錆びが目立ち、雨漏りの原因となっていました。バラ板も隙間が開けて貼り付けられており、防水性が十分ではありませんでした。
バラ板を残して合板を貼り付ける理由
今回は、バラ板を撤去せずに、その上に構造用合板を貼り付けるという方法を採用しました。
その理由は、バラ板がまだ十分な強度を保っていたことと、撤去作業の手間と費用を軽減するためです。
構造用合板の役割
構造用合板は、屋根全体の強度を向上させ、地震や暴風雨などの負荷にも耐えられるようにします。また、防水性にも優れているため、雨漏りリスクを低減する効果があります。
屋根の下地材として用いられる細長い木板
バラ板とは、杉などの木を約90mm~120mm幅にスライスした細長い板です。主に、屋根の下地材として用いられます。
歴史と伝統
数十年前に主流だった屋根下地材がバラ板でした。当時は、ルーフィングなどの防水施工技術が整っていなかったため、乾燥しやすい杉板が下地材として選ばれていたようです。
12mm厚の構造用合板で下地を形成
城陽市K様邸の屋根葺き替え工事、続いては下地となる構造用合板(コンパネ)の施工です。今回は12mm厚のものを隙間なく丁寧に貼り付け、屋根全体の強度を高めていきます。
熟練の職人が、ミリ単位の精度で採寸を行い、丸ノコで精巧にカット。その後、釘とビスを使ってしっかりと固定していきます。
谷部分には防水性に優れた片面粘着ルーフィングを使用
下地が完了したら、次は防水シートの施工です。今回は、屋根全体の防水性を高めるために、2種類の防水シートを使い分けます。
特に、雨水が溜まりやすい谷部分には、片面粘着タイプのルーフィングを使用。通常の防水シートよりも高い防水性能を発揮し、雨漏りのリスクを徹底的に排除します。
城陽市K様邸の屋根葺き替え工事、続いては防水シートの施工です。谷樋以外の屋根の面には、改質アスファルトルーフィングを使用します。
片面粘着ルーフィングは、防水性能が非常に優れていますが、野地と完全に密着してしまうため、屋根全体に使用すると室内から発生した水蒸気が抜けなくなり、結露する可能性があります。
そこで、ガルバリウム鋼板製の立平を貼る面には、改質アスファルトルーフィングを使用します。改質アスファルトルーフィングは、水蒸気を逃がしつつ雨水をしっかり遮断するため、結露を防ぎ、屋根全体の耐久性を向上させることができます。
スタイリッシュな赤い谷板金で雨漏りリスクを徹底排除
そして、いよいよ谷板金の取り付けです。今回は、雨水がスムーズに流れるように勾配を調整しながら、スタイリッシュな赤い色のガルバリウム鋼板を成型した谷板金を取り付けます。
赤い谷板金は、K様邸の外観にアクセントを加え、より洗練された印象に仕上げます。
重厚感あふれるダークブラウンの立平葺き
城陽市K様邸の屋根葺き替え工事、いよいよガルバリウム鋼板製の立平葺き材の取り付けです。谷板金とは対照的に、シックなダークブラウン色の立平葺き材で、K様邸の外観を落ち着いた雰囲気に仕上げます。
一枚一枚丁寧に施工
熟練の職人が、一枚一枚丁寧にガルバリウム鋼板を成型した立平葺き材を貼り付けていきます。立平葺きは、雨水がスムーズに流れ落ちやすい形状をしているため、雨漏りのリスクが低いというメリットがあります。
また、ダークブラウン色は汚れが目立ちにくく、経年劣化による色褪せも少ないため、長年美しい外観を保つことができます
1. 継ぎ目がない構造
立平葺きとは、金属製の屋根材を縦方向に葺き並べる屋根の工法です。一枚の長い金属板を折り曲げて形状を作っているため、屋根材同士の継ぎ目が少なく、雨水が入り込みにくい構造になっています。
2. 水の流れがスムーズ
立平葺きの屋根は、山と谷が交互に並ぶ形状をしているため、雨水がスムーズに流れ落ちやすいという特徴があります。特に、勾配が大きい屋根の場合は、雨水が勢いよく流れ落ち、雨漏りのリスクがさらに低くなります。
3. 強風にも強い
立平葺きは、金属製の屋根材を使用しているため、強風にも強いです。台風などの強風でも、屋根材が飛ばされる心配が少なく、雨漏りの原因となる可能性が低いと言えます。
4. 軽量で地震にも強い
立平葺きは、他の屋根材と比べて軽量なため、地震による建物の揺れにも強いです。軽量な屋根材は、建物の負担を軽減し、地震による被害を最小限に抑える効果があります。
ガルバリウム鋼板製の立平板金をすべて貼り終え、棟部分には板金を設置して、雨水が入り込まないようにしっかりと密封します。
棟板金は、屋根の頂点部分を取り巻くように取り付けられる部材で、雨漏りを防ぐだけでなく、屋根全体の美観にも重要な役割を果たします。
今回の工事では、K様邸の外観に調和する色合いの棟板金を使用し、スタイリッシュな仕上がりになりました。
て葺き上がりあとは棟の板金を取り付けて工事完了です屋根葺き替え工事、ついに完成しました!
壁に囲まれた切妻屋根は、スタイリッシュな印象を与えるだけでなく、雨漏りのリスクも低い構造です。今回は、赤い色の谷板金で縁取られたダークブラウンの立平葺きで施工し、K様邸の外観をさらに引き立てました。
スタイリッシュなダークブラウンの立平葺き
ダークブラウンの立平葺きは、落ち着いた雰囲気を醸し出し、壁に囲まれた切妻屋根と絶妙にマッチしています。また、ガルバリウム鋼板を使用しているので、耐久性にも優れています。
赤い谷板金でアクセント
赤い色の谷板金は、ダークブラウンの立平葺きにアクセントを加え、屋根全体の表情を明るくしています。K様邸の外観をよりスタイリッシュに仕上げる効果があります。
城陽市K様邸の屋根葺き替え工事、追加工事として玄関上ひさしの改修も行いました。
雨漏りの原因を究明
K様邸の玄関上ひさしは、屋根の内側に水が流れ込む構造になっており、雨漏りの原因となっていました。根本的な解決を図るため、屋根の形状を片流れに変更し、鼻隠を取り付けて雨樋を露出した状態にすることに。
片流れ屋根で雨漏りを徹底防止
片流れ屋根は、水がスムーズに流れ落ちやすい形状のため、雨漏りのリスクが低くなります。また、鼻隠を取り付けることで、雨水が屋根裏に入り込むのを防ぎ、雨漏りを徹底的に防止します。
雨樋を露出してメンテナンス性を向上
雨樋を露出することで、定期的な点検や清掃が容易になり、メンテナンス性を向上させることができます。
構造用合板で屋根を支える
城陽市K様邸の屋根葺き替え工事、いよいよ佳境に入ってきました。まずは、屋根全体に構造用合板を貼ります。
構造用合板は、屋根材を支える役割を果たし、屋根全体の強度を高めてくれます。今回の工事では、耐久性に優れた構造用合板を使用し、K様邸の屋根を長持ちさせます。
改質アスファルトルーフィングで防水性を向上
構造用合板を貼った後には、改質アスファルトルーフィングを貼り、防水性を向上させます。
改質アスファルトルーフィングは、従来のアスファルトルーフィングよりも耐水性、耐熱性、耐久性に優れており、雨漏りのリスクを低減します。
立平葺きでスタイリッシュに仕上げ
そしていよいよ、ガルバリウム鋼板製の立平葺き材を貼り付けていきます。
立平葺きは、雨水がスムーズに流れ落ちやすい形状のため、雨漏りに強いというメリットがあります。また、スタイリッシュな見た目も魅力です。
熟練の職人が一枚一枚丁寧に立平葺き材を貼り付け、K様邸の屋根を美しく仕上げていきます。
あっという間に完成
構造用合板の取り付け、改質アスファルトルーフィングの貼り付け、立平葺き材の貼り付けと、一連の作業がスピーディーに進み、あっという間に屋根の葺き替え工事が完了しました。
雨樋で雨水をしっかり受け流す
城陽市K様邸の屋根葺き替え工事、いよいよ最後の仕上げです。
屋根材の取り付けが完了したら、雨樋を取り付けて工事を完了します。
雨樋は、屋根に降り注いだ雨水をまとめて地面に流し、外壁や基礎の劣化を防ぐ重要な役割を果たします。
K様邸に合った雨樋を選定
今回の工事では、K様邸の外観に調和する色合いの雨樋を選定しました。また、雨樋のサイズや形状も、K様邸の屋根の形状や広さに合わせて最適なものを選びました。
熟練の職人が丁寧に施工
熟練の職人が、雨樋を丁寧に施工していきます。雨樋同士の接続部分には、雨漏りを防ぐためにコーキングを施します。
また、雨樋の固定金具もしっかりと取り付け、強風でも雨樋が外れないようにします。
これで雨漏りの心配なし
雨樋を取り付けることで、屋根に降り注いだ雨水がしっかりと受け流され、外壁や基礎の劣化を防ぐことができます。
また、雨樋が雨水を地面に流すことで、家の周りの水たまりを防ぎ、衛生的な環境を保つことができます。
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